＜解説＞
IT人材需要に関しては情報処理推進機構の『IT人材白書2018』によると「大幅に不足している」「やや不足している」という回答をした企業が全体の8割近くとなっています。
このことから、プログラマーを含むIT人材のニーズは現在も高い状況にあることと言えるでしょう。

セキュリティloT開発に強いプログラマーを目指す！

＜解説＞
今後、将来性があると判断されるであろうIT人材が持つべきスキルとして、セキュリティやloTに関するスキルが予測されています。

セキュリティに関するスキルは、現代社会においては欠かせないスキルとしてその将来性は大変高いものとなっていますが、セキュリティ人材として認められるためには広範囲なスキルや知識が求められるという現実があります。
国家資格である情報所安全確保支援士などの資格を取得するのも、分かりやすく自分が対応できるスキルを提示できる有効な手段といえるでしょう。

loT開発スキルは、家電業界や物流業界、医療業界でのニーズが高いスキルで、あらゆるものをネットワーク接続し、データ収集して分析する技術です。
新たな価値を生み出すことが期待される技術として、注目されています。
センサーなどのデバイスを使ってデータ収集し、ネットワークで転送されるため、組み込み系のプログラミングスキルや、ネットワーク知識が必要です。

将来性が高い「プログラミングを自動化するプログラマー」

＜解説＞
現在も、ボタンをひとつ押しただけでWebサイトのコードを生成するツールや、コマンドをひとつ実行すると自動的にコード生成が行われるフレームワークなどが誕生しており、今後も、自動化ツールを開発するプログラマー需要は高まることが予測されます。
また、現在自動化ツールにおける入出力処理は汎用的なものがベースとなっています。
カスタマイズ性が求められる処理においては、今後もプログラマーの手が必要となるでしょう。

AIプログラマーとして“AIを作る側“を目指す

＜解説＞
AIモデル構築を行うAIプログラマーを目指すには、機械学習やディープラーニングなどの技術を理解し、さらに統計や線形台数といった数学知識も必要です。
これまでAIに携わったことがないプログラマーが、AI開発案件にいきなり参加するのは難しいというのが実情といえるでしょう。
そこで、AIプログラマーの一歩として注目したいのが『MLOps』というポジションです。

MLOpsとは、機械学習チーム（Machine Learning）と運用チーム（Operations）が協調し、機械学習モデル実装から開発、運用までを行う管理体制を構築すること、またはその概念自体を指すものです。
まずはMLOpsという形でAI開発の案件参画を目指し、スキルや知識を習得するというのもひとつの方法と言えるでしょう。
具体的には、クラウド上におけるインフラ構築やインフラコード化、CI/CDツールを用いたテスト、デプロイ自動化が業務内容となります。

＜解説＞
技術進歩は非常にスピード感があるため、今後プログラマーを取り巻く状況がどのように変化するかは誰にも予想できないというのが正直なところです。
これから未来へ向けて、どのように技術が進歩していくか、その動向にしっかりと注目しながら、今後ニーズが高まることが予測される技術や、求められるスキルを習得していきましょう。
AIや自動化技術の波は、着実に進んでいますから、時代に合わせた人材へと自分自身が成長することが、プログラマーとして活躍し続けるための最大のポイントなのです。