フリーランスになると、いろんなものを経費に計上できるって聞きました!これって、ものすごくお得じゃないですか?
ちょっと待って。なんでもかんでも経費にできるわけではないわよ
そうなんですか?
そうやって間違えた申告をすると、損をしてしまったり、あとから税金を課されたりすることもあるの。フリーとして活躍するためには、経費に関する知識は必須。基礎知識を押さえておくべきよ
なるほど・・・でも難しそうです。レイカ先輩、いつかフリーランスで活躍する日のために、経費について教えてください!
「経費」は税務署に「これは仕事に関連した支払い」と主張できるもののみ
そうね。まずは経費の概念について、確認しておきましょう
<解説>
経費には、オフィス機器や交通費、クライアント先とのお茶代や会食費など、仕事に関する出費が該当します。
「経費で落とす」という言葉をよく耳にするかもしれませんが、先に自分で立て替えて支払っておき、後から会社から返金される、いわゆる企業の「経費精算」とは違うということを理解しておきましょう。
収入から経費を引いたものが所得となり、住民税などは所得に課されます。
つまり、所得を抑えることができれば、結果として支払うべき税金の金額を抑えることができるのです。
なるほど。自分が事業を営む上で支払ったものが、経費に該当する、ということですね。プライベートと仕事はしっかりと分けなくてはいけない、と
税務署に質問された時に「これはフリーランスの仕事に関連する支払いです」と説明できるものなら、それは経費として考えていいということね
でも、経費ってどうやって証明するんですか?
まず、領収書やレシートがないと経費として認められないということを覚えておくこと。確定申告時に、提出が求められるわけではないけれど、申告後7年間は確定申告に経費として申告した内容の領収書やレシートを保管しておくことが、義務付けられているの
レシートとか領収書って、すぐに捨てちゃってました!フリーランスで経費として落とす場合には、ちゃんととっておかないと経費にならないんですね
みるの場合はプライベートだから捨てるかどうかは自由だけれど・・・カバンの中ひどいものね
レイカ先輩・・・
フリーランスで仕事をしている人は、とりあえずレシートや領収書を貰ったらひとつの箱に入れることを習慣付けるといいかもしれないわね。余力があるようなら、月別にしておくと、確定申告がラクになるわよ
知りたい!フリーランスが計上できる経費とは
実際にフリーランスが経費として計上できるものって、どんなものがあるんでしょうか?
じゃあ、経費として認められる代表的なものを見ていきましょう
<解説>
フリーランスが計上可能な経費には、次のようなものがあります。
・地代家賃
自宅とオフィスを兼ねている場合、その家賃の一部を経費で計上することも可能です。
持ち家の場合は、固定資産税や管理費、借入利息、減価償却費などが、経費の対象となります。
・水道光熱費
地代家賃同様に、オフィス兼自宅としている場合は、電気・ガス・水道代金の一部を経費として計上することが可能です。
・旅費交通費
クライアントとの打ち合わせや、常駐しているオフィスへ移動する際にかかる交通費は、経費として計上できます。
・通信費
仕事上で使用したスマートフォンなど通信機器の利用料金、インターネット代金、通話料金、郵便費なども、経費として計上可能です。
Webサービスや、アプリなどを利用した場合は、サーバー代も計上できます。
この時、悩ましいのがスマートフォン利用料やインターネット通信費は、プライベートと仕事の線引きが難しいという点です。
大体どのくらいの時間を仕事に使い、どの程度プライベートに使用しているか、おおまかな比率を出しておくといいでしょう。
・広告宣伝費
ポートフォリオサイトやホームページ運営費として、ドメイン代やサーバー代金なども、経費に計上可能です。
名刺や年賀状作成も、広告宣伝費に出来るので、領収書を必ず保管しておくようにしましょう。
・接待交際費
クライアントとの打ち合わせや、親睦を目的とした飲み会などに出席した場合、飲食代金を接待交際費として経費計上することができます。
接待交際費は、不正利用されることの多い項目ですから、税務調査員のチェックが入ることを前提とし、税務調査が万が一入ったときのために、その会の日付や参加者の氏名、仕事上の関係などを領収書の裏に記録しておくようにしましょう。
また、仕事関係の人の結婚式のご祝儀や、会葬時に包むお香典も、接待交際費として計上可能です。
・研修費
フリーランスとしてスキルアップを目的として参加したセミナーや研修に参加した際、支払った費用は研修費として計上可能です。
思っていたよりもいろいろなものが、経費として認められるんですね
節税につながると思えば、みるも面倒がらずにレシートや領収書を保管できるかもしれないわね
月別にレシートや領収書をまとめるくらいなら、私にもできそうな気がします!
みるの場合、今は特に必要ないけれど、練習として家計簿を付けてみたらいいんじゃないかしら?
そうすると節約にもつながりますしね。よーし、はじめてみます!
<解説>
フリーランスとして、確定申告は避けては通れない道です。
経費を月ごとにまとめておけば、確定申告時にも役立ちますし、自分自身の支出の見直しや節約にも役立ちますので、フリーランスで仕事をする場合には常に意識して過ごすようにしましょう。